初心者におすすめのFX取引スタイルとは?それぞれの違いを解説!

  • 2024年10月28日
  • 2024年10月31日
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FXを始めようと思っても、取引スタイルがいくつもあり、どれがよいのか悩んでいる方は多いでしょう。FXの取引スタイルは主に4つあり、それぞれメリットとデメリットがあります。

そこで本記事では、FXの主な取引スタイルについて、それぞれ特徴や違いを解説しています。これからFXを始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

FXの取引スタイル4つ

FXの取引スタイルは、主に以下の4つです。

  • スキャルピング
  • デイトレード
  • スイングトレード
  • ポジショントレード

FXを始める前に、これらの取引スタイルを把握し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
まずは、4つの取引スタイルについて、それぞれ特徴を解説します。
FXの取引スタイルがよくわからないという方は、ぜひ参考にしてください。

スキャルピング

スキャルピングは、短い時間で売買を繰り返す手法で、長くとも数分で完結するスタイルです。短い時間で少しの利益を出し、最終的には大きな利益となるのが目的です。
1度のトレードで発生する利益や損失は数pipsから10pips程度ですが、勝利があげられると短時間で大きな勝ち越しが期待できます。1日で売買する回数は数回〜数十回ほどですが、100回以上売買する人もいます。ポジション保有の期間が短いため、トレードごとのリスクが少ない点は大きなメリットになるでしょう。

しかし、短い時間で売買するべきか判断する必要があるため、常に相場をチェックしなければなりません。また、売買するタイミングの見極めが難しいため、初心者には向いていない手法です。
1日に売買する回数も多いことから、精神的な負担も大きくなりやすいです。

デイトレード

デイトレードは、その日のうちに新規から決済までを完了させる手法です。ポジションは翌営業日まで持ち越さず、その日のうちに取引を完結させるため、比較的短い期間で利益を積み重ねられます。ポジションの保有期間はスキャルピングより長く、少しだけ余裕を持って判断できます。
トレードにかかる時間は数分〜数時間で、1日1回から数回取引することが多いです。損失は1日で動く値幅の範囲内で抑えられ、翌営業日に急落して大きな損失が出る心配もないです。

また、前もって戦略を立てたり、予約を注文したりすることで、常に相場をチェックする必要はありません。そのため、デイトレードは初心者におすすめの取引スタイルと言えます。

スイングトレード

スイングトレードは、スキャルピングやデイトレードと違い、中期〜長期的なスパンで取引するスタイルです。2日〜5日の間で取引することが多く、一度のトレードで狙える収益が大きいです。基本的にはテクニカル分析の手法を使い、見極めた相場の流れに沿ってポジションを取ります。時間に余裕を持って取引でき、大きな利益を狙えるのが大きな特徴です。

さらに、スキャルピングやデイトレードのように、相場を確認し続ける必要はありません。しかし、ポジションを保有している間は価格が急落する可能性もあり、損失が大きくなることもあります。そのため、大きな利益が得られるという期待がある一方で、大きな損失が出るかもしれないというストレスを感じやすいです。

ポジショントレード

ポジショントレードは、長期間ポジションを保有し、数100pips〜数1,000pips以上の利益を目指すスタイルです。ポジションの保有期間は数週間〜数ヶ月で、長いと年単位になります。ポジショントレードは、4つの手法の中で最も期間が長く、取引回数が少ないです。しかし、一度の取引で得られる利益が大きく、スワップポイントでの利益も目指せます。ただし、大きな利益が得られる一方で、損失も大きくなる可能性が高いです。

ポジショントレードはファンダメンタルズ分析を用いるため、初心者にはハードルの高いスタイルです。ただし、長期的な戦略が立てられるため、精神的な負担は少なくなるでしょう。

取引スタイル別のメリット・デメリット

FXの取引スタイルを4つ紹介しましたが、初心者だとどれを選べばよいかわからないですよね。
取引スタイルには、それぞれメリットとデメリットがあります。取引スタイルを決めるためには、メリットだけではなく、デメリットも把握していることが大切です。

メリットだけみて始めると、大きな損失が出たり、うまくいかなかったり、後悔する可能性があります。ここでは、取引スタイルごとのメリットとデメリットを解説しています。

スキャルピング

スキャルピングの大きなメリットは、相場が急変しても対応しやすい点です。スキャルピングは常に相場をチェックするスタイルなので、為替レートが急変してもすぐトレードできます。そのため、相場が急落した場合も、瞬時に決済することで損失を最小限に抑えられます。ただし、相場を常に確認しながら、瞬時に適切な判断をしなければいけない点はデメリットです。

取引する度に、利益確定や損切りを即座に判断する必要があります。そのため、初心者にはハードルが高いスタイルです。

デイトレード

デイトレードは、ポジションの保有期間が短く、相場が急変しても大きな損失になりにくい点が大きなメリットです。また、FXでは基本となるテクニカル分析が使えるため、相場の流れに合わせられたらトレードも安定するでしょう。デイトレードは、ポジションの保有期間をなるべく短くしたい方におすすめのスタイルです。

一方で、相場の急変に対応できるスキルが必要で、安定して収益が出せる人は少ないと言われています。また、方向性が見極めにくいレンジ相場に弱い点がデイトレードのデメリットです。

スイングトレード

スイングトレードは、ポジション保有期間が中期〜長期なので、常に相場をチェックせずに済む点がメリットです。相場の変化に対して、瞬時に判断して動く必要がないため、兼業トレーダーに向いています。また、大きな利益を目指すのではなく、トータル利益を目指すスタイルなので、精神的な余裕もあります。

しかし、常に相場をチェックしないので、相場が急落した際に対応できない点がデメリットです。

ポジショントレード

ポジショントレードのようにポジションを長期間保有する場合、取引回数が少なくなります。そのため、目先の相場に変化があっても、心配しなくてもよい点が大きなメリットです。そのため、毎日相場の状況を確認するのが難しい方に向いているスタイルです。

しかし、ポジショントレードは一度で大きな利益を狙えるスタイルですが、その分大きな損失が出やすいというデメリットがあります。また、取引回数が少ないことによって、資金効率がよくない点もポジショントレードのデメリットです。

FXの相場状況を分析する手法

FXを始めても、闇雲にエントリーしてしまうと、利益どころか損失が出てしまいます。そのため、取引する際は、必ず相場の分析が必要です。FXで相場の分析をする手法は、ファンダメンタルズ分析と、テクニカル分析の2つです。この2つの手法には、それぞれ特徴があり、使い方を理解して利用する必要があります。

ここでは、これらの分析手法を詳しく解説しています。特徴を理解した上で、どちらを利用するか検討してみましょう。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析は、経済の状況や金融政策だけでなく、政治なども分析して相場を予測する方法です。そのため、要人発言や各国の経済指標などを参考にして、相場がどのような影響を受けるか分析します。

経済指標とは、失業率や物価上昇率、経済成長率などを指します。ファンダメンタルズ分析は、長期的に相場を予測する際に使われることが多い分析手法です。

しかし、分析には時間がかかることに加え、相場がどのような動きをするか予測するのは安易ではありません。そのため、相場の予測をしたことのない初心者には、難しく感じるでしょう。

テクニカル分析

テクニカル分析は、これまでの価格推移をもとに、これからの相場を予測する方法です。基本的には、過去と同じような動きをする可能性が高いと考えるため、同じようなパターンを探して分析します。FXのプロと同じように分析できるため、初心者でも何度か経験するうちに安定した利益が目指せます。

ただし、テクニカル分析で予測した動きと異なる「だまし」も発生するので、複数のテクニカル指標を組み合わせることが大切です。

FXの取引スタイルを選ぶポイント

FXの取引スタイルは、自分に合っていないと損失を出す可能性があります。そのため、FXを始める際は、自分に合った取引スタイルを選択することが重要です。

ここでは、取引スタイルの選び方について解説します。FXを始めて後悔しないよう、しっかりチェックしておきましょう。

ライフスタイル

FXの取引スタイルには、短期間向けと長期間向けがあります。

デイトレードのように短期間で取引するスタイルでは、常に相場をチェックする必要があるため、会社員や学生などの兼業トレーダーには不向きです。一方でポジショントレードなど、長期間向けの取引スタイルは、ハイリスク・ハイリターンということから、相場の予測が苦手な方にはお勧めできません。このように、自分のライフスタイルによって、向き不向きがあります。

取引スタイルごとの特徴を把握し、無理なく挑戦できるスタイルを選択しましょう。

リスクの許容度

FXは、常に利益が発生するわけではなく、損失が出ることもあります。そのため、自分のリスクに対する許容度を把握しておくことが大切です。

デイトレードは短期間で何回も取引するため、トータルで大きな利益を狙えますが、損失が出るリスクも高いです。一方で、スイングトレードでは時間に余裕があるため、リスクが低くなりますが、利益を出すまで時間がかかります。

FXの取引スタイルは、生活スタイルに加え、自分の性格に合ったものを選択する必要があります。

まとめ

今回は、FX初心者に向けて、取引スタイルごとの特徴やメリット・デメリットを解説しました。また、FXは相場の分析が重要です。

FXの取引スタイルだけでなく、分析手法も自分に合ったものを選ぶ必要があります。FXで後悔しないよう、取引スタイルと分析手法を確認し、適切なものを選択しましょう。

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