【初心者必見】知っていれば対処できる!FXのリスクとその回避方法について

  • 2024年10月1日
  • 2024年11月11日
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FXに興味がある…。でもなんだか難しそう。
そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

ですが、実際の仕組みは「海外旅行の際の通貨両替」と同じようなものです。
そう聞くとなんだか自分でも始められそうな気持ちになりませんか?

「FX」とインターネットで検索すると、「FX 失敗」といった記事も多くありますが、はじめにリスクをきちんと理解して始めれば最小限のリスクでFX取引が始められます。

この記事ではFXのリスクとその対処方法を中心に解説いたします。

 

FXでの「6つ」のリスク

FX取引で考えられるリスクは主に6つあります。FX取引を始める前にそれぞれのリスクについて把握することが重要です。

①為替変動リスク
②レバレッジリスク
③金利変動リスク
④流動性リスク
⑤スリッページリスク
⑥技術的なトラブルによるリスク

①為替変動リスク

為替相場とは外国為替市場において異なる通貨を交換(売買)される際の交換比率で、為替相場は需要と供給のバランスによって常に変動しています。
為替変動リスクとは、為替相場の変動により保有している資産の価値が変動するリスクのことです。
為替変動は政治や経済、自然災害や国際紛争など世界のさまざまな要因の影響も受けるため、価格がどのような動きになっていくかを予測することはとても難しいです。想定通りの値動きになった場合は為替差「益」となりますが、想定とは逆に動いた場合は為替差「損」が生じてしまいます。今後の経済状況に影響があるような経済指標の発表がある時などは、急激に為替が変動する可能性があるため、取引する際は注意が必要です。

②レバレッジリスク

FX取引におけるレバレッジとは、少ない証拠金を使って大きな金額(最大25倍)の取引ができる仕組みのことです。
レバレッジの由来は「Leverage(てこの原理)」によるもので、少ない証拠金で大きな金額を動かせるレバレッジはまさにFX取引における「てこの原理」と言えます。

レバレッジは「(現在の為替レート × 取引額) ÷ 証拠金」で決まります。
通常、レバレッジがない外国為替取引をする場合、10万円分の通貨を買いたい場合は実際に10万円を持っていないと取引できません。しかし、FXでは1万円があれば、資金が手元になくてもレバレッジ10倍で10万円の取引が可能です。手持ちの資金が少額でも大きな取引が可能になるレバリッジは、FX取引の醍醐味とも言えるでしょう。

レバリッジリスクとは、レバリッジが効いた取引を行うことで一気に資金を失ってしまうリスクのことです。
高すぎるレバレッジでの取引は利益も大きくはなりますが、判断を誤った場合は損失も大きくなるリスクがあります。また、高いレバレッジで取引をすると、自分自身の余剰資金も少なくなってしまうことから、為替の小さな値動きでロスカット※されてしまう可能性も高くなります。そのため、初心者の方が高レバレッジの取引を行うことはおすすめできませんので注意しましょう。
※ロスカットとは 口座内の純資産が減り、必要証拠金を割り込む状況になってしまった場合に強制的に取引終了となる仕組みです。

③金利変動リスク

為替変動の他に、2ヶ国間の金利差によって損益が発生します。この金利差によって発生する損益をスワップポイントと言います。低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買ったときに金利差で発生するスワップポイントを受け取れます。スワップポイントは、通貨を頻繁に売買する必要がなく、保有しているだけで利益が積み重なる点がメリットで、スワップポイントを目当てに取引する人もいます。

金利変動リスクとは、取引する通貨の金利状況が変わることで、受け取れるスワップポイントが少なくなることや、スワップポイントの支払いが生じるリスクのことです。スワップポイントは必ず利益を得られるものではなく、低金利通貨を買い、高金利通貨を売ると、その金利差を支払わなければなりません。
仮に日本円の金利がマイナス0.1%で米ドルの金利が5%の場合、日本円を売って米ドルを買うと「 5% - ( - 0.1%) = 5.1%」となることにより、金利差の5.1%分のスワップポイントを受け取れます。金利差がプラスの状態なら、毎日スワップポイントを利益として得ることが可能です。ただし、上記の例で米ドルを売って日本円を買った場合は、5.1%に相当する金額をスワップポイントとして支払うことになります。比較的簡単に運用できることからスワップポイントの受け取りを狙った取引は人気ですが、スワップポイントは政策金利の調整などの要因も絡み合って決まるため注意が必要です。

④流動性リスク

流動性とは、市場における売買のしやすさのことです。流動性が低い場合、需要と供給が少ないことから取引自体ができなくなったり、希望価格で売買できなくなったりすることがあります。普段は活発に取引が行われていても、祝日や、年末年始、早朝などは取引参加者が減って流動性が低くなったり、世界的に注目される経済指標が発表される直前などは場を静観するムードが強まって取引の勢いが急激に衰えたりすることがあります。流動性が高い通貨ペアを選択することや、取引する時間帯やタイミングに注意することが大切です。

⑤スリッページリスク

スリッページとは、取引画面を見て注文したときの通貨の価格と実際に取引が成立したときの価格がずれることです。FXの取引画面にて希望価格で注文を出したあとに、その注文がFX会社のサーバーに届き取引が成立となりますが、その間にはわずかなタイムラグがあります。タイムラグといっても数秒ではなく一瞬のことですが、その一瞬で為替レートが変動してしまう場合があります。

スリッページリスクとは、為替相場の相場の値動きが激しい時に発生するスリッページにより、狙った通りの取引ができないリスクのことです。大規模な経済イベントや国際情勢に影響を与える大きな事件や発生の時は為替変動リスクと共にスリッページに注意しましょう。

⑥技術的なトラブルによるリスク

技術的なトラブルによるリスクとは、オンライン取引全般に共通している「通信機器の故障」や「通信回線の障害」、「取引システムの不具合」などによって、売買できなくなる事態が発生するリスクのことです。システム不具合などが起きた場合に備えてFX会社の問合せサポートの連絡先を予め確認しておくことが大切です。

 

リスクへの対処

FXのリスクを回避する方法は、主に以下の4つです。

①FXの基礎を勉強する
②余剰資金で取引する
③低いレバレッジ(身の丈にあった金額)で取引する
④スワップポイントをこまめに確認

①FXの基礎を勉強する

FXの取引を行ううえで最低限必要な知識を身につけましょう。まずはFXの利益を出す仕組みへの理解を深めることが重要です。そのためには専門用語(レバレッジやスワップポイント、ロスカットなど)の基本的な用語の意味はしっかり勉強しましょう。レバレッジってなんだっけ…?と考えているうちに為替は変動していきます。ここぞ!というタイミングを勉強不足で逃さないようにしっかりとしたインプットが重要です。基礎知識がない状態での取引は大きな損失を出してしまう可能性がありますので、専門用語の他にも、分析方法、資金管理や注文方法についても勉強していきましょう。

②余剰資金で取引する

FXは、損失が発生しても生活に支障が出ないように、一般的に生活費(6ヶ月分が目安)や非常時に備えた資金、住宅購入資金、教育資金などを除いた余剰資金で取引することが重要とされています。何事も最初からうまく行く人はほぼいません。余剰資金で取引を行うことにより、心を落ち着かせながらFX取引を続けることが可能となります。

③低いレバレッジ(身の丈にあった金額)で取引する

レバレッジはFX取引をする上で必ずしも利用する必要はありません。レバレッジが高いと大きな利益を狙える反面、損失も大きくなるリスクがあります。安定して稼げるスキルが身につくまでは少額取引がおすすめです。

④スワップポイントをこまめに確認

各通貨ペアのスワップポイントはFX会社の公式サイトなど確認できます。
スワップポイントの受取り狙いで長期間ポジション※を保有する際は、最低でも週一回はスワップポイントの動向を見るようにしましょう。
※新規で買い注文もしくは売り注文を行い、決済する前の状態で保有していること

FX取引をするにあたって

FX取引をするにあたって、FXの知識や経験だけではなく自己内面的な成長や意識も重要です。

①冷静な判断ができるようにする
②「毎日勉強」の意識

①冷静な判断ができるようにする

FX取引で損失が続いてしまうと、取り返したい気持ちで「レバレッジをかけすぎる」といった大胆な行動をしてしまう場合があります。「ここまで損失が続いたらこれ以上はやめよう」といった損切りのタイミングやルールを自分の中で決めておくことで、冷静さを保ちやすくなります。FX取引は損小利大(損失を最小限に抑えて利益を伸ばす)の意識が重要です。勝ち負けにこだわりすぎず相場を分析して値動きの見通しを立てて取引をしましょう。

②「毎日勉強」の意識

リスクへの対処として「FXの基礎を勉強する」と紹介しましたが、勉強はリスク回避の目的だけではありません。
勉強を怠らず正確な知識を身につけ、相場分析を行いながら戦略的な取引をすれば、日々の取引結果は改善していく可能性が高くなると思われます。取引の勝ち負けの際も、「なぜ勝ったのか負けたのか」を分析していくことで、次の取引も勝てる可能性が上がっていくはずです。今までなんとなく見ていたニュースも、FX取引 勝率UPの重要な情報かもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
FXは、利益が出そうな為替レートのタイミングを狙って、取引を繰り返すことで利益を積み上げることを目的とした投資方法です。
利益を狙える一方で、仕組みやリスクを理解せずに取引をすると大きな損失が出てしまう可能性があります。
FX取引のリスクと対処についての理解を深めて、長期的に利益を得られる投資能力を培っていきましょう!

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